再び橿原神宮へ


  西参道の鳥居をくぐると、すぐ右手に神饌田(しんせんでん)がある。年間を通じて様々な祭典に神前に奉られる供物を神饌というが、神饌田はその米を作るところだ。説明書きによれば、年に4回の祭りがある。4月下旬の下種(げしゅ)祭、6月中旬の御田植(みたうえ)祭、10月中旬の抜穂(ぬきほ)祭、そして11月23日の新嘗(にいなめ)祭である。新嘗祭はかっては新穀感謝祭と呼ばれていた。新しく収穫された米を神前に供え方策を感謝する大祭である。

深田池

神饌田を右手に見ながら西参道をさらに進むと、やがて深田池が見えてくる。この時期、深田池を訪れて越冬する野鳥の種類は多い。暖かい日差しの下で、マガモやオカヨシガモ、ハシヒロガモなどさまざまな鴨が隊列を組んで悠々と水面を回遊したり、水辺に上がって羽を休めている。そんな野鳥に混じって数羽のハクチョウも飛来してきている。かれらが北を目指して飛び立つ日もそう遠くはない。

深田池の端で西参道から左に曲がれば、正面に橿原神宮の南神門が見えてくる。橿原神宮を起点とした畝傍山一周の散歩コースはここで終わる。(平成14年2月26日記す)