東大谷日女命(ひがしおおたにひめみこと)神社

所在:橿原市畝傍町字唐院69
 橿原神宮の北神門から神域を出ると、樫などの常緑樹で頭上を覆われた北参道が続く。北参道の途中に、畝傍山の東登山口の標識が左手に立っている。標識の矢印に従って細い山道を進むと、山の登り口近くの右手に、山林の中に鎮座する古い社が見えてくる。畝傍山の東南山麓に鎮座する東大谷日女命神社である。神武天皇の后・姫蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祭神として祀っている。

東大谷日女命神社

 江戸時代には熊野権現と称して、伊ザ冊命を祭神としていたという。明治の中頃は祭神を神功皇后としていたが、幾ばくもなく媛蹈鞴五十鈴媛命に変更した。そして、畝傍の東の大谷にあることから東大谷日女命神社として申請した。その結果、無格社として許可され今日に及んでいるでいるという。

 石の鳥居をくぐって石段を登ると、古びた本殿の前にでる。過去に何度も祭神を変えてきたため、おそらく橿原神宮の摂社にもなっていないのであろう。今に崩れ落ちそうな本殿のたたずまいが、橿原神宮のそれに比べて余りに惨めである。畝傍山の山頂を目指すハイカーたちは、この神社を横目で見ながら急な坂道を上ってゆく。