真言宗智山派の大本山・高尾山薬王院有喜寺の寺域になっている高尾山
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| 明治の森高尾国定公園の案内板 |
東海自然歩道(とうかいしぜんほどう)は東京都から大阪府まで11都府県約90市町村にまたがって延々と続く自然歩道である。奈良県でおなじみの山の辺の道も、その一部に組み込まれている。その起点が東京都八王子市の「明治の森高尾国定公園」であることを最近知った。しかも、その国定公園の中にある高尾山は、あの有名なミシュランガイドでも最高ランクの“三つ星”の観光地として紹介されているという。そのため、高尾山を訪れる外国人ハイカーも多い。
高尾山は東京近郊にあるため年間250万人以上のハイカーが訪れるという。しかも、筆者の自宅からそれほど遠い距離にあるわけではない。JRと私鉄の電車を乗り継いで行けば、1時間半ほどでその登山口に到着できる。それなのに今まで一度も訪れたことがなかった。朝の食事のときそれを言うと、それでは本日わたしが案内してあげる、と家内は即決で決めてしまった。もう少し紅葉が見頃になってからでもいいよ、と言ったが、そんなこと言ったら永久に行けなくなると、早々と出かける支度を始めた。
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| 高尾山マップ1号路 |
高尾山は、東京都八王子市にある標高599mの山である。元来は修験道の霊場であり、現在は真言宗智山派の大本山、高尾山薬王院の寺域となっている。寺の創起は天平16年(744)までさかのぼり、聖武天皇の勅命により東国鎮護の祈願寺として、行基が開山したと伝えられている。その際、本尊として薬師如来が安置されたことから薬王院と称されてきた。永和年間(1375 - 1379)に京都の醍醐寺から俊源大徳が入り、飯縄権現(いづなごんげん)を守護神として奉ったことから、飯縄信仰の霊山であるとともに修験道の道場としても繁栄した。
大晦日の夜NHKのテレビから流れる除夜の鐘の一つは、この寺から放映される。高尾山は薬王院の寺域であるため、植物の採取や鳥類の捕獲を禁止し、天然の森林が長年にわたって保護されてきた。その天然の森林を縫って山頂へ続く登山路がいくつも整備されていて、色々なルートを組み合わせて快適な低山登山が楽しめる。
正午少し前に、京王電鉄の高尾山口駅に着いた。改札を出ると駅前広場に、「明治の森 高尾国定公園」の案内板があり、さまざまな登山路が色分けして示してあった。見てみると、1号路から6号路まで六つのルートがあり、さらに稲荷山を経由するコースもある。1号路は約1260年前に薬王院が開山したとき作られた参道であり、東海自然歩道にも指定されている。薬王院まで舗装されているため、登山者に最も利用されるコースのようだ。ただし、山頂までの距離は3.8km、徒歩で100分はかかるという。幸い途中まで高尾山登山電鉄のケーブルカーやエコーリフトが使えるというので、山上駅までそれを利用することにした。
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