埼玉に彼岸花の咲き乱れる里あり、その名を「巾着田」という

撮影 平成19年9月26日


 埼玉県の日高市を流れる清流・高麗川(こまがわ)の流域に巾着田(きんちゃくだ)と呼ばれる土地がある。高麗川が蛇行して作り上げた土地で、近くの日和田山から眺めると”きんちゃく”の形に似ていることから、この名が付いたという。川に囲まれた面積約17ヘクタールのこの場所は、昔はすべて水田だったが、現在は一部を残してほとんどが休耕田になっている。

巾着田の周辺地図
巾着田の周辺地図
 巾着田付近の高麗川の岸辺は、彼岸花の群生地であり、その規模は長さ約600m、巾約50mにも及ぶ。そのため、全国的にみても最大級の彼岸花の群生地とされている。洪水のたびに上流から流されてきた球根が、自生して群落をなした。そのため秋の彼岸を迎えたこの時期、付近一帯は緋色に染め上げられる。ニセアカシアの林の緑や高麗川の清流が、その艶やかさをいっそう引き立てるという。

 埼玉県に長年住みながら、今まで巾着田を訪れたことがない。彼岸は過ぎたが、本日初めて巾着田の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)公園を訪ねてみる気になった。池袋から西武池袋線に揺られることおよそ54分、最寄りの「高麗」駅で下車して驚いた。彼岸の3連休は過ぎたというのに、駅前広場を待ち合わせ場所に指定し、これから巾着田に向かう大勢の見学者であふれている。

 巾着田は駅から徒歩15分ほどの道のりだ。そのアクセスにも、まるで小学生の遠足のように長い隊列が続く。彼岸花の咲き乱れる高麗川の岸辺に着いても、混雑の様子は変わらない。3連休の間はもっとすごい人出だったとのことだ。とにかく人混みに紛れながら、彼岸花の咲き誇る様子をデジカメに収めてきた。我が国最大の群生地と言われるだけあって、どこもかしこも緋色の絨毯を敷き詰めたようだ。その一部を以下で紹介しよう (写真は、マウスでクリックすれば拡大表示可能)




高麗川の岸を朱色に染め抜く彼岸花の早咲き群生地
高麗川の岸を朱色に染め抜く彼岸花の早咲き群生地

「高麗」駅は彼岸花見学に出かけてきた人、人、人 巾着田に向かうアクセスロードの傍らにも赤い花の放列
最寄りの「高麗」駅は彼岸花見学に出かけてきた人、人、人 巾着田に向かうアクセスロードの傍らにも赤い花の放列

高麗川の河岸に出る。群生地はまだ300m先 燃えるような紅の花
高麗川の河岸に出る。群生地はまだ300m先 すっくと伸びた緑の茎の上に燃えるような紅の花

ニセアカシアの林の中は紅の絨毯 群生地の中は人の波
ニセアカシアの林の中は紅の絨毯 花を見に来たのか、人を見に来たのか・・・群生地の中は人の波

雑木林に生える紅の花 花散歩を楽しめというけど・・・
雑木林に映える紅の花 花散歩を楽しめというけど・・・銀座顔負けの混雑ぶり

どこまでも続く緋色の絨毯と見学者の列
どこまでも続く緋色の絨毯と見学者の列

早咲き群生地は、そろそろ盛りを過ぎる頃 ああああ
早咲き群生地は、そろそろ盛りを過ぎる頃 それでもまだ十分に艶やかな”曼珠沙華”

川のせせらぎを聞きながら・・・ 日常を忘れさせてくれる天国の花
川のせせらぎを聞きながら・・・ 日常を忘れさせてくれる天国の花

紅一点ならぬ白一点の彼岸 誰のいたずらか、梅の木に咲く彼岸
紅一点ならぬ、白い彼岸花 誰のいたずらか、梅の木に咲く彼岸花

あいあい橋 群れを離れて静かに咲く花もある
日本最大級の木造トラス橋「あいあい橋」 群れを離れて静かに咲く花もある

このあたりまで来るとやっと落ち着いて花を観賞できる
このあたりまで来るとやっと落ち着いて花を観賞できる



2007/09/26作成 by pancho_de_ohsei return