2007 09 17 古都飛鳥を幻想の世界に変える光の回廊

 今年もまた古都飛鳥がロウソクの優しい灯りに包まれる時期になりました。「飛鳥光の回廊」と名付けられた催しが、今年は9月16日と17日の飛鳥の夜を幻想の世界に変えました。
 「光の回廊」とは言い得て妙です。夕方の6時に道の端に並べられたロウソクが一つ一つ点火され、光の列が明日香村に点在する観光スポットを文字通り回廊のように結びあいます。
 今年は飛鳥の昼の素顔と灯りの花びらが舞い降りた夜の顔を見たくて、二度明日香村を訪れました。昼と夜の対比で、飛鳥光の回廊に結ばれた主なサイトを以下に紹介しましょう。

【注】幻想的なイルミネーションに包まれるのは以下に紹介したサイトだけではありません。このほかにも飛鳥資料館、万葉文化館、岡寺、橘寺などがあます。ただ、今回は時間の都合で訪れることができませんでした。
【注】以下に掲載した写真は、マウスでクリックすれば拡大表示できます。


集落の中の道
 街灯もない集落の中の道をロウソクの灯りが優しく導いてくれる光の回廊。昼見ると道路に脇に無数のロウソク立てが並べられている。道路の脇を流れる側溝の中までロウソク立てが置かれている。これら一つ一つが地元の人やボランティアによってチェッカーで点灯されていく。幻想の世界を演出するには、その陰で実に多くの人々の協力が必要だ。

 

 


飛鳥水落遺跡
 飛鳥水落遺跡には、1981年に発見された漏刻(ろうこく)遺構が復元されている。漏刻とは斉明天皇6年(660)、当時の中大兄皇子が作らせた水時計である。夜のとばりが降り始めたころ、柱跡に建てられた石柱の上でロウソクが点灯された。

 

 


飛鳥寺
 山門に続く参道の両脇にロウソクが並べられ、昼の暑さがまだ残る中を夜のとばりが少しずつ深まってきた。すると、赤、青、緑、黄の四色に色分けされて山門脇の献灯台に並べられたロウソク立ての光が、日暮れとともにその鮮やかさを増していく。

 

 

 

 


亀形石像物
 平成12年の1月に発見された亀形石像物は、今や飛鳥観光の目玉の一つだ。だが、いかにも考古学者が付けたと思われる名称が即物的で好きになれない。もう少し古代のロマンを感じる名前に変えてやりたいものだ。「光の回廊」の夜、道路を挟んで亀形石像物の反対側に大きな提灯を並べた店がオープンする。

ライトアップされた亀形石像物

道路脇に土産物売場


伝飛鳥板蓋宮
 「光の回廊」が催される夜、この場所は最も人気のあるサイトの一つだ。無数のロウソクが実に幻想的な世界を演出してくれる。それにしても「伝飛鳥板蓋宮」という呼称はそろそろ止めたほうがよいのでは・・・と思う。この付近の宮跡は幾重にも重層していて、最近は倭古京と呼ばれるようになっている。その最下層に位置する飛鳥板蓋宮は地表に一番近いところにあったはずがない。

 

 

 

 

 

 


石舞台古墳
 6世紀末から7世紀の初めにかけて、権勢をほしいままにし蘇我馬子の墓とされる石舞台古墳。昔狐が女性に化けて石の上で舞を見せた話や、この地にやってきた旅芸人が大石を舞台にしたという話から石舞台という名がついたという。今年は、古墳の四隅に四神の張り子が置かれた。

 

 

玄武

朱雀

白虎

川原寺
 創建は670年ごろ、斉明天皇を供養するために建立されたとされる川原寺の中金堂跡地には、毎年おおきな火の鳥が飾られる。そのひときわ鮮やかな朱色の鳥は、いつ見ても漆黒の闇に今にも飛び立ちそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 


国営飛鳥歴史公園高松塚周辺地区
 この公園の広場には、毎年巨大な絵模様がロウソクの灯りで浮かび上がる。今年は四神の一つ白虎だった。余りに巨大な絵図なので、全容は近くの展望台から見下ろさないと分からない。四神以外にも「竹の家」などさまざまなオブジェがロウソクで飾られ、今年はその近くで和楽器の演奏も行われた。

 

 

 

 

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