古都の田園風景を鮮やかに彩る彼岸花の放列
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| 田の畦を埋め尽くし彼岸花たち |
彼岸花とは良く言ったものである。自然の時計で計ったように、秋の彼岸ごろになると大地の中からスクスクと茎を伸ばしてくる。そしてその頂きに燃えるような赤い花を咲かせる。無縁墓や野仏の周りに咲いている姿を見かけると、まるで自然が人間に代わって花を供えているようだ。
彼岸花は雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができない。中国から伝来した帰化植物で、日本各地に株分けの形で広まったと考えられている。田んぼのあぜ道や土手に多くみかけるのは、 彼岸花の毒性のある球根を植えることで、ノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを防ぐためと言われている。
別の説もある。彼岸花の根茎は強いため、田んぼのあぜ部分に植えてあぜの作りを強くするためだそうだ。その他にも、彼岸花の球根の毒は水にさらして抜くことが可能であり、澱粉に富むため古くは田畑の畝に植えて救飢植物として食用とされたという説もある。
彼岸花が咲いている時、その根本を調べてみると面白いことに気づく。他の草花と違って葉がないのだ。彼岸花は花が咲いた後で線形の細い葉を伸ばしてくる。したがって、花と葉を同時に見ることはできない。周囲の雑草が枯れ果てた冬の時期に、葉は太陽の光を浴びてせっせと栄養を球根に貯め込んで、翌春になると枯れてしまう。開花期には葉がなく、葉があるときは花がない不思議な植物である。
彼岸花は別名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という。法華経の中の梵語に由来する名前で、"天上の花"と言う意味だそうだ。万葉集では"いちのしの花"と呼んでいる。何はともあれ、古都飛鳥の田園に群生する彼岸花は、古都の風景の他では見られない彩りを添えている。筆者は石舞台付近に植えられた赤と白の彼岸花が好きである。
■飛鳥寺
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| 飛鳥寺遠望 |
飛鳥寺の風景に華を添える彼岸花 |
■石舞台
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| 石舞台を見下ろす丘で見つけた白い彼岸花 |
白い彼岸花越しに見る石舞台 |
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| 赤い彼岸花と石舞台 |
石舞台近くで萩に埋もれた彼岸花 |
■稲淵の棚田
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| 稲淵の棚田−1 |
稲淵の棚田−2 |
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