橿原日記 平成18年5月25日

春の終わりを告げる葛城高原の自然ツツジ園


平日なのに、整理券を渡され30分〜1時間待ちの葛城山ロープウエイ

葛城山上駅から大和盆地を望む
葛城山ロープウエイ葛城山上駅から大和盆地を望む (2006/05/25 撮影)


ロープウエイ葛城登山口
ロープウエイ葛城登山口
葛城山頂へ続く遊歩道
葛城山頂へ続く遊歩道
年は、飛鳥川の河岸に咲き乱れる桜を見た。昨日は「おふさ観音」の境内で咲き乱れるバラを見た。だが行く春を惜しむには、まだ一つ見たりないものがある・・・。

う思ったとき、ツツジが咲き乱れる光景が目に浮かんだ。ツツジの名所といえば、すぐ思いつくのが葛城高原である。「一目百万本」といわれるほどのツツジが葛城山の山肌を美しく染め上げたポスターは、近鉄沿線のどの駅でもお目にかかる。晴れ渡った空の下にそびえる葛城山を朝の散歩で見た途端、夕方から約束があるのを承知の上で、今日は何が何でもツツジを見に行こうと決心した。

傍のアパートから葛城山へ行くのは、それほど苦にならない。橿原神宮駅と尺土駅で近鉄電車を乗り継ぎ、御所駅から奈良交通バスで葛城山ロープウエイの登山口まで行けば、一気に山頂近くまでロープウエイが運んでくれる。後は、ノンビリと遊歩道を歩いて自然ツツジ園まで足を運べばよい。

ころがロープウエイの登山口駅に到着して驚いた。平日にもかかわらず、ツツジ鑑賞に出かけてきた人たちでごった返している。まだ午前10時50分頃だったが、ゴンドラに乗るのに30分待ちの整理券を渡された。ロープウエイはおよそ6分で麓から山上へ客を運ぶ。本日もピストン輸送しているにもかかわらず、11時25分の便まで待たなければならなかった。

葛城山頂 遊歩道脇のツツジ
葛城山頂 遊歩道脇のツツジ

抜1000mに近い山頂では平地と比べてかなり温度が低い。平地ではすでにツツジの時期は過ぎていたが、葛城高原ではまだ山肌を赤く染めあげたツツジ園の景観はすばらしいだろうと期待した。平日にもかかわらず遊歩道に行列ができるほど人出が多いのは、他の人たちも同じ思いに駆られて出かけて来たためだろう。

初に訪れたのは、葛城山頂である。三角点の標高は959.7m。ここへ来れば東側の大和盆地はもちろん、西側の河内平野も一望できる。だが、いつ来ても下界は薄くもやっていて、カメラできれいに撮れたことがない。本日こそ・・・と期待したが、やはり駄目だった。

葛城山頂から見下ろす大和盆地
葛城山頂から見下ろす大和三山



満開の時期を過ぎても人々を引きつける「一目百万本」のヤマツツジ

自然ツツジ園に群生するツツジ
自然ツツジ園に群生するツツジ
自然ツツジ園の入口。背後にそびえるのは金剛山
自然ツツジ園の入口。背後にそびえるのは金剛山
自然ツツジ園を見下ろす観光客
自然ツツジ園を見下ろしながら昼食をとる観光客
城山頂から葛城高原ロッジ方面へ下る道がある。ロッジの裏側に出ると、自然ツツジ園が目の前に広がっていた。無数のヤマツツジが山肌を赤く染め抜いていた。標高1112mの金剛山の緑とコントラストをなしていて、実に美しかった。だが、紅に燃えるといった形容はあたらない。

城高原のツツジは、今月の20日から21日の週末が見頃だったようだ。盛りを過ぎたツツジの花は、ポスターに描かれているような鮮やかさをすでに失なっていた。ロープウエイの駅員に聞いた話でも、今年は春先の天候の不順が影響して、蕾のままで花開くことなく散っていったツツジも多かったとのことだ。

の自然ツツジ園に繁茂するツツジの種類は多い。ヤマツツジの他に、コバノミツバツツジやミヤコツツジ、レンゲツツジ、モチツツジなどが、その美を競っているとのことだ。大勢の人たちがツツジの株の間にビニールシートを敷いて昼食を取っていた。車座になって酒を酌み交わしている光景もあちこちで見られた。ツツジに囲まれ、酒を飲にながら語り合うのは、彼らにとって至上の喜びのはずだ。枯れ始めた花々もおそらく満開の装いに映っているであろう。だが、一人で訪れてきた筆者には、酒を酌み交わす相手も語り合う相手もいない。

すでに盛りをすぎたツツジの花−1 すでに盛りをすぎたツツジの花−2
すでに盛りをすぎたヤマツツジ すでに盛りをすぎたコバノミツバツツジ

自然ツツジ園に群生する山ツツジ
葛城山の山肌を埋め尽くす見事なツツジ園
展望台でくつろぐ見物客
斜面に作られた展望台でくつろぐ見物客



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