2009/03/26

甘樫丘東麓遺跡、3月中の現説の予定なし

発掘担当者の説明を待つ考古学ファン(撮影2009/03/08)
3月22日時点での発掘調査現場(撮影2009/03/22)

果たして蘇我入鹿の邸宅跡が発見されるか?

甘樫丘東麓遺跡の所在地
甘樫丘東麓遺跡の所在地
今回設定された調査区
今回設定された調査区
営飛鳥歴史公園甘樫丘地区に位置する甘樫丘東麓遺跡が発見されたのは、今から15年も前の1994年である。公園の駐車場建設に伴う事前調査で約360平米が調査され、調査地の東端で焼土層が見つかった。その焼土層から土器や焼けた壁土、炭化した木材が出土し、645年の乙巳(いっし)の変で滅ぼされた蘇我入鹿の邸宅跡ではないかと噂された。

の後、駐車場の背後の谷の奥に公園広場を作る計画が持ち上がり、地下に遺跡があるかないかの確認調査の依頼が、国交省から奈良文化財研究所(=奈文研)になされた。そのため、奈文研は2005年に幅5mの調査区をキの字場に二カ所設定し、掘削を行なった(141次調査)。その結果、谷の奥で掘立柱跡が6棟、塀跡が2条確認された。

れらの遺構が検出されたため、遺跡の本格的な学術調査が実施されることになった。2006年に、奈文研の146次調査を実施し、2007年2月11日に現地説明会を開いた。翌年も学術調査が実施され(151次調査)、年度が押し迫った2008年3月29日に現地説明会が行われた。こうした学術調査で次々と新しい知見が得られた。しかし、蘇我入鹿の邸宅跡と断定できるような建物跡はまだ検出されていない。

回の発掘調査は146次調査の南東側に調査区を設定して、今年の1月から実施されている。今までの例から3月末には現地説明会が開かれるものと思っていたが、調査開始が遅れたせいかそうした気配はない。

現在の発掘調査状況

になって3月22日の日曜日に現場の様子を見にでかけた。しかし、休日のため作業は行われていなかった。そこで本日ふたたび現場を訪れた。調査区の半分はすでに調査が終わったのか、シートで覆われていた。作業員は残り半分を掘削中だった。

またま昼食から戻ってきた奈文研の発掘担当者に出会ったので、現地説明会の時期を聞いてみた。今月中は無理で、おそらく5月頃になるだろうとの返事だった。邸宅跡は出たのかと重ねて聞いたが、それには答えず、建物跡が2〜3見つかっているとのことだった。

北側から見た発掘現場 南側から見た発掘現場

南側から見た発掘現場 西側から見た発掘現場



2009/03/26作成 by pancho_de_ohsei
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